Introduction
皆様初めまして!お久しぶりです!
名古屋で活動している劇団「天然求心力アルファ」です!
2回目の東京公演になります!
我々は毎年ゴールデンウィークに名古屋で即興芝居の公演を行っております。
他の即興芝居では(多分)見られない『全て即興』という形で物語を作ります。
『全て即興』ってどういうことだ? 気になる方はぜひご来場ください!
みんな!即興だよ!東京!2
場所
地図
日時
・14:00〜【全年齢公演】
・18:00〜【R18公演】
【全年齢公演】は下ネタ無し・様々な規制ありの全年齢対象の公演です。どなたでも御入場いただけます。
【R18公演】はシガラミも規制も一切無し!ナニが起こるか未知数の為18歳未満の方は入場禁止です。
【R18公演】どんな芝居になろうとも自己責任でご覧ください。
料金
【R18公演券】※
【全年齢・R18セット券】※
3,500円
5,000円
※R18公演のご入場時に年齢確認をさせていただく場合があります。
チケット予約
※2:18歳未満の方のR18公演及び1日セット券のチケットのご購入・ご予約はご遠慮下さい。R18公演のご入場時に年齢確認をさせていただく場合があります。
予定演目
- いつどこだれなに即興
- ペーパーズ即興
- はじめとおわり即興
- 二人即興
- 他
出演予定者
(客演50音順)
- 天然求心力アルファの劇団員
- 山口 純
- 大原 久典
- 川崎 稚子
- 渡辺 浩司
- 東京の役者
- 青木 佳文
- 加藤 慎平
- 木内コギト
(劇団だるめしあん) - てと山
- 星野 由依
- 原嶋 凛
(Tanpopo合同会社) - 他
- 名古屋の役者
- 伊藤淳
(テアトルアカデミー) - 小原 嶺太郎
- 他
構成
Thoughts
お気持ち表明
役者って実は凄いんです。
よく思う事があります。
「今度即興芝居の公演やるんだー、観に来てね!」と言うと
「え?即興芝居なんかで公演!?」という顔をされます。
確かに即興芝居ってのは稽古の一つに使われる役者の練習技法の一つでしょう。
長く演劇をやってる方は稽古で一回ぐらいはやった事があると思います。が、
それとは多分全然違います。
我々役者は即興で物語を紡ぐ事ができます。
我々役者は即興で状況を把握する事ができます。
我々役者は即興で緊急回避をする事ができます。
我々役者は即興で物語を収束させる事ができます。
役者はお客様にお金と時間をいただいている以上、中途半端なものは作りません。
とはいえ、そこは即興、アクシデントに見舞われる事は台本芝居以上に多々あります。
そんな役者の「危機を感じている顔」、「状況を勘違いしている役者」、
「アクティングエリアに飛び込む決意の表情」なんてのも見所だったりします。
それらも含めて役者たちが孤軍奮闘しながら「完成する物語を今まさに作っている」
過程を目の当たりにしていただければ幸いです。
実は役者って凄いんです。
2014年8月の公演「天然メガパニック」の演目の中で即興芝居をやりました。観客の表情は様々で、特に面白かったのは観に来てくれた芝居仲間。 「俺も舞台に立ちたい/面白い事すんなー/なんて恐ろしい事をやってんだ」等々。まあこれは僕がみんなの表情から推測した想像なんですが、そんな顔を見るにつけ公演後から次第に「みんなで即興芝居がやりたい。」という想いがどんどん膨らんでいきました。 「やりたかったらやりゃいいじゃん」 思い立ったが吉日、七ツ寺共同スタジオの公演スケジュールを調べてみるとなんとゴールデンウィークに開いてるじゃないですか。コレを有効利用しない手はない。ということで速攻予約をとり、劇場を押さえました。 あとは出演してくれる参加者と観に来てくれる来場者を集めるのみ!
と、思って9年前第一回目の「みんな!即興だよ!」を開催しました。なかなかに盛況で、お客さんも出プレイヤーもそこそこ集まりました。肝心の芝居の結果は、勝率6割くらいでしたでしょうか...。
そして今回も即興芝居の手練れを集めました!
多分!
面白いものになること間違い無し!
というか、絶対に面白くします!
僕もみんなも!!
ぜひご来場を!お持ちしています!
山口純 拝
Caution
ご来場時の注意事項
- 37.5℃以上の発熱・体調不良の方はご入場いただけません。
- 開場は開演の30分前です。が、下記の理由によりなるべく早めにご来場ください。
- ご来場後、開演までの間に「即興でやってもらいたいこと」アンケートを実施します。あなたのネタが舞台を沸かせます。もしくは役者の肝を冷やします。
-
ちなみに「いつ」、「どこで」、「何をしたか」、「◯◯な話」、「お好きな単語・セリフ」などを書いていただきます。
※参考:前回使用したアンケート - 開演5分前くらいから劇団主宰の山口がなんか漫談みたいな感じでネタ話や上演中の注意事項をお話したりします。
- 上演中に役者から何かしらお願いされる事がある可能性があります。お気軽にご来場ください。
Explanation
解説
天然求心力アルファが行う即興芝居『天然即興』の話をするためには実に色々な事前情報や知っておいた方が良い知識がめちゃくちゃたくさんあります。ここではそれらの語句の説明をまとめてあります。
とても頑張って説明を書きましたが、頑張りすぎていささか長すぎる項目もありますので、必要なところだけ取捨選択して見ていただければと思います。
(クリック・タップで説明が下側に出てきます)
1998年7月旗揚げ、1999年2月旗揚げ公演。名古屋造形芸術大学・短期大学(現「名古屋造形大学」)の学生劇団「劇団じゃこ」卒業生、山口純(主宰)・川崎稚子により設立。
「今、自分達がやりたい事」で演劇を作りながら、「パフォーミングアート」である「演劇」と、それ以外の所謂「クラフトアート」の垣根を壊さんとすべく、様々なジャンルのアーティストと合同で作品を作る事を目標とする。
基本的に90年代に小演劇界で多用されていた演劇手法を用いて芝居を構築する。出来るだけ「役者の肉体・音響・照明」だけを使い、余計なものをなるべく足さず、お客様の想像力と共に芝居を完成させる事を目指す。
劇団名は、現在白泉社「LaLa」等で活躍中の漫画家「田中メカ」氏の初受賞作品「天然求心力α」から。作者本人と担当者および出版社に許可を頂き正式に命名。(川崎と田中氏は大学時代からの友人)
今までの公演の詳細などは天然求心力アルファ公式サイトでご覧ください。
『GWには名古屋・大須で即興を!』を合言葉に、2016年のゴールデンウィークから『みんな!即興だよ!』というタイトルで試演会として公演を開始し、コロナ禍の休演を経て2026年で8回目の公演となりました。
会場は天然求心力アルファがホームの劇場と勝手に思っている名古屋・大須の「七ツ寺共同スタジオ」。
コンセプトはジャズのインプロと同じ!「集まれる時に集まった役者たちがその場でお芝居を披露しよう!」って感じです。芝居のルールを覚えたり、共プレイヤーのパーソナリティーを覚える為の稽古は多少しますが、もちろん本番のお芝居は即興! 当日のお客さんに記入してもらったキーワードを使用し、お題が決まった直後にお芝居スタート!!
お題をクリアすれば良いわけではありません。お題をクリアしつつ、物語としても完成したものになる様に役者陣は必死に舞台上で楽しみます。
真に役者の力量が試されるお芝居がそこで作られていきます!
天然求心力アルファの即興芝居は他の即興芝居とは違い「本当の即興芝居」で興行をしています(多分)。
極限まで物語や配役などを考える時間を排除し、本当の意味で『即興で物語を作る』ことを目的とした即興芝居です。
「みんな!即興だよ!とは?」でも少し触れましたが、公演時のシステムを少し詳しく。
ご来場のお客様に会場内で下画像の「即興キーワード記入用紙」を記入していただいたうえ回収し、演目(後述)開始の直前にお題・キーワードを決定し、その瞬間即スタートする、という役者とって非常に恐ろしいシステムで行う即興劇で、他に類を見無い(見た事無い)ので我々が行う即興を自己満足の可能性が高いですが『天然即興』と呼んでいます。
この『天然即興』は稽古レベルの芝居をするのが目的ではなく、様々な手法・技術を持った役者が、「即興でもお芝居は作れるんだぜ!」という事をお客様に見てもらう事が史上目的だと思っています。
実は役者ってすごいんです。
現在公演で行ったことがある演目は以下の通りです。
- いつどこだれなに即興
- ペーパーズ即興
- はじめとおわり即興
- あいうえお即興
- ファイブセリフ即興
- キャラクター即興
- プロット即興
- 二人即興
それぞれの演目の説明を書いてはみたんですが、長くなりましたのでこの下でまとめました。読んでみて「文字だけでは全然伝わらないわ!」と感じた方はぜひ劇場に足を運んでください!
とっても長いので読まなくても
全然問題ありません!
各演目の説明です。説明全部書いてみて思いましたが、絶対実際に観たがわかると思いますのでぜひご来場をお待ちしています!
いつどこだれなに即興 --説明--
お客様に記入していただいたペーパーをランダムで4枚使い、「いつ・どこで・誰が・何をした」の項目をそれぞれ違うペーパーから抽出し、一見話の筋が通らない「いつ・どこで・誰が・何をした」という物語を作っていく即興劇です。(稀に見事に筋が通ったタイトルになる場合もあったりします)
ペーパーズ即興 --説明--
お客様に記入していただいたペーパーをステージ前面にばら撒き、初めにその中から一枚ランダムで選び「○○な話」の項目から物語のタイトルを決定し即スタート。
プレーヤーは自分のセリフの時にペーパーを一枚引き「単語」の項目の単語を含んだセリフで物語を進めていく即興劇です。
いかに「○○な話」になるように自分のセリフを上手い事作り上げるかが成功の鍵になります。
(毎回のセリフでペーパーを引くとほぼ全く成立しなくなるのでペーパーを引かなくてセリフを言う時も多々あります)
はじめとおわり即興 --説明--
お客様に記入していただいたペーパーの項目「セリフ」を2つ使用し、言葉通り「初めのセリフ・終わりのセリフ」として決定した上でランダムな「○○な話」で物語を作っていく即興劇です。
物語が終了するタイミングでどれだけ上手に「終わりのセリフ」を合わせる事ができるか、がポイントになります。
あいうえお即興 --説明--
ランダムで選ばれた50音の一文字から始まるセリフでスタート。次の役者のセリフは次の50音の文字から始まるセリフ。話の流れがおかしくならないように頭をフル回転させて会話を続け、物語を成立させよう!と言う即興劇。(物語のタイトルは「○○な話」)
ちなみに稽古していても全然うまくいかなかった為、本番ではこの演目は見送りとなりました。鬼門は「ぬ」と「だ行」。「ぬ」は稽古当時の流行から必ず「ヌートバー」になってしまい、物語が破綻することが多かったです。
ファイブセリフ即興 --説明--
お客様に記入していただいたペーパーの項目「セリフ」を5つ使用し、物語を成立させつつ5つのセリフを全部使用しよう!という即興劇。(物語のタイトルは「○○な話」)
本番では「はじめとおわり即興」とだいぶ被る上にアシスタントのチェックが非常に大変と言う事で見送りになりました。アシスタントが大変すぎる。多分これは今後WSでも即興公演でもやりません。
キャラクター即興 --説明--
お客様に「キャラクター」を書いていただき、演目開始直前に役者がペーパーを一人づつ引き、本人だけ自分のキャラクターを把握します。「○○な話」のタイトルで即興スタート。
開始まで異様に時間がかかるのと、どう頑張ってもカオスな世界観にするしかないキャラクター達の共演(『「目」と「ミッキーマウス」が異空間でデュエバトルする話』など)によりみんな!即興だよ!2のみの演目となりました。
プロット即興 --説明--
みんな!即興だよ!3でのみ使用。お題は事前に決めていた「竜宮城」。話のスジと物語の章が変わるところの設定だけを事前に決めて、それ以外は即興で作る、と言う即興劇。
お客様に記入してもらうのペーパーを使わないのと、他の演目よりも即興性が低く見えてしまうことによりみんな!即興だよ!3のみとなりました。
今考えると「3回目なのでもっといろんなことしなくちゃ!!」と迷走していた感じもします。
二人即興 --説明--
「○○な話」のタイトルで主宰の山口とランダムで選ばれた役者の誰かが2人で即興を行います。上手くいくも上手くいかないも二人の相性と根性と度胸と知識量と瞬発力と記憶力と...まあ全て必要です!
参加者一人しかやれない為、推しの役者が選ばれるかは本当に運次第です。
色々ありますがザッとあげると...
- 台本芝居と見紛う見事なやり取り
- 危機を感じている役者の顔
- 状況を勘違いしている役者
- アクティングエリアに飛び込む決意の表情
- 完成する物語を今まさに作っているという過程
が、頭に浮かびます。もちろんそれ以外にもたくさんの見どころがあるこの『天然即興』、本当の即興芝居でなければ見られない要素が随所に詰まっています。
そしてそれらは本番舞台を観に来なければ決して見ることができない、非常に稀有な体験だと思っております。
以下にそれぞれの見どころの解説をまとめました。本当に長いので興味がある人だけでいいので見てみてくださいね!
とっても長いので読まなくても
全然問題ありません!
1.台本芝居と見紛う見事なやり取り --解説--
天然即興に限らず即興芝居自体の一番の見どころとしてはやはり『台本芝居の様な見事なやり取り』ではないでしょうか?
僕(山口)もよく「あの時のお話、本当に台本は無いんですか?」と質問されます。もちろん台本はありません。毎回見事なやり取りになるというワケにはなかなかいきませんが、結構な打率で良い芝居は生まれております。
が、台本が無い以上役者同士の意思疎通がうまくいかなかった場合、お互いに「腹の探り合い」になることも多々あります。
その時にはセリフのやり取りがたどたどしくなったり、物語のテンポが遅くなったり頓挫してしまったりすることもあります。しかしそんな状況でも物語りを結実させるために役者たちは七転八起・右往左往・試行錯誤してがんばります。そのところもかなりの見どころなんじゃ無いかなと思っています。
2.危機を感じている役者の顔 --解説--
お客様が即興芝居を見ていると意外と役者の考えている事、進めたいストーリーの方向がわかったりします。しかし他の役者によって全然違う方向に話を曲げられてしまう事も多々あります。そんな時の曲げられた側の役者の顔、なんとも言えない非常にいい顔をしています。多分頭の中のCPUがものすごく高速回転している事でしょう!
3.状況を勘違いしている役者 --解説--
上記2と逆に全体のストーリーの進む方向がわかっておらずお客様も含めて会場全員話の進むべき方向がわかっているのに一人だけ理解してなくて全然違う事をしてしまう役者がたまにいます。
そんな役者を他の役者全員でなんとか理解させようとする流れ、そして理解していき変化していく役者の動き、セリフ。これは台本芝居では絶対に見ることができない所ではないでしょうか。
4.アクティングエリアに飛び込む決意の表情 --解説--
公演時には舞台内(アクティングエリア)と舞台外がラインによって隔たれています。が、幕や壁などはありません。つまり「今から舞台に入ろうとしている役者」の表情も基本的に丸見えになっています。 そんな彼らの顔、本当にいい顔をしていると思います!
5.完成する物語を今まさに作っているという過程 --解説--
どの即興劇も始まる直前にそのタイトルが決定します。例えば「2223年9月14日、市場で、馬が、募金した」とタイトルが読み上げられて即スタート!とか、「信号を待っている時、地球で、おじいちゃんが、高嶺の花を落とした」とタイトルが読み上げられて即スタート!などという理不尽な物語をなんとかかんとかみんなで協力して作り上げていくその流れは自分で言うのもなんですが『見事』と言う他ありません。
--ついでに--
ただ「台本が無いからやり取りがおかしいところがあるから即興芝居はあんまり好きじゃ無い」という意見も頂いています。まあそういう思いがある方は台本があるお芝居だけを見ればいいんじゃないか、と思っています。即興芝居でも台本芝居でも面白いものは面白いしつまんないものはつまんないですよ。
このルールは役者が舞台に上がる時には頭の中に入れておかなければならない決まりです。
以下の事を理解して初めて舞台に上がることが許される、と言っても過言ではありません!
- 小道具無し、イス・箱馬有り
- 効果音無し、SEは声で!
- 演技前、演技中の相談無し
- メタネタ、楽屋オチはNG!
- 全年齢公演は下ネタ、政治ネタ、新興宗教ネタはNG!
- スタンバイ中に重要なワードが出るかもなのでキチンと聞いてて
- 演技中のキャラクターを変えるのは無し(衣装が無いからわかりにくいので)
- 決まった事は理由無く覆さない!
- ジェネレーションギャップに気を付けよう
- 略語は基本的にやめとこう
- 演技中でも残り時間を気にしよう! 見えない位置なら移動して見て!
- キーワードを回収して「物語」を完結させよう
- ちゃんとオチをつけないと暗転(終了)しません
- 笑い待ちをしろ!
- ヤバい時こそ前に出ろ!
ルール多いですね...だからこそこのルールを覚えるために稽古をしたりします。
これも調子に乗って全部解説を入れますので上記の文言で意味がわからないと言う方は下のまとめをよく読んでください!
事前に理解した上で観劇するとより一層趣が増す、というか面白く観られるのではないかと思います。当日は各演目の注意事項も含めたプリントを配布しますので早めにご来場予定の方は下記説明はスルーで大丈夫です!
意味がわからないところだけでも
解説を見ておいてくださいね!
1.装置・小道具無し、イス・箱馬有り --解説--
即興芝居なので何をやるか、何の役をやるか(そもそも無機物の役(?)の芝居をやる場合もありますが)なんて全く決まっていません。そんな状態で装置(壁・テーブルなどの大道具)や小道具なんて用意出来ようはずがありません。なので小道具は一律無し!所作は全てパントマイムで行います。これも役者の能力が問われるところですね。 そして劇場、稽古場にはほぼ必ずイスか箱馬があるはずです。座る芝居をする時にはこれを使いましょう。なぜ装置・小道具は無しなのに座るものだけあるのか、というと5分以上の空気椅子が辛かったからです。一度やってみてください。死にます。
2.効果音無し、SEは声で --解説--
効果音(SE)も小道具同様事前に準備できませんので出せません。なのでSE(サウンドエフェクト)がほしい様なアクションを伴う演技をするときは自分の声で表現します。
例『銃を突きつけて引き金を引き、弾丸が発射する時に自分で「バキューーーーン!!」って言う』と言う感じです。
文字にするとバカみたいですが、演技がキチンとできていればちゃんと良いシーンになります。
3.演技前、演技中の相談無し --解説--
タイトルが読み上げられてスタートするまでの数秒の間や、スタートしてからの舞台外での相談は禁止です。舞台上で『即興』で物語を作る事をしているので、相談すると言うことはもうそれは『即興』ではありません。
舞台外で会話をする事自体が「相談」と疑われるので舞台上にいるときは会話自体しない様にしています。
ギリギリ「目配せ」は有り。理由は「なかなか相手に伝わらないので」。
4.メタネタ、楽屋オチはNG! --解説--
メタネタとは「メタフィクションのネタ」です。天然即興で言うところのメタフィクションとは「フィクション(物語)内の登場人物がフィクション外の現実世界について言及する行為」を指します。
例えば戦国時代の話になっているのに「こんな事になってるのは山口純(本名)のせいだー!!」と言ったり、演目上での制限時間が迫っている時に「貴殿の行いのせいで芝居の残り時間が1分になってしまっておるぞ!」とか言ったり。
その物語の世界の中ではありえない、意味がわからない(現実世界の観客から見ると意味はわかる)事を言ったりする事を指します。
楽屋オチ(楽屋ネタとも)とは「楽屋落:一部の関係者だけにわかり、一般の人にはわからない」という意味合いの元々落語の用語です。
楽屋で話している内容、極めて内輪な内容を舞台上で話してもお客様には伝わらない可能性が高いしそもそも面白く無いので使わない方が良いでしょう。
例えば学園恋愛モノのお題になった時に男子高校生を演じている山口(リアルでは既婚者)の相手役になった役者が「でもあなたは元々結婚してるじゃない!!不倫はイヤよ!」などと山口が実際に既婚者であることを知らないと意味がわからない様な事を言う、とかです。
総じてメタネタも含まれる事が多いです。
5.全年齢公演は下ネタ、政治ネタ、新興宗教ネタはNG! --解説--
即興公演では18歳未満は出演・入場禁止の大人の即興公演『みんな!大人の即興だよ!』が存在します。
大人の即興ではタブー含め本当に何でも有りの公演(記入用紙に書いてもらう文言に規制が無い)なのですが、流石に客席に未成年がいる時にそんな事は倫理上・条例上・法律上できないので下ネタ、政治ネタ、新興宗教ネタは禁止としています。(未成年のプレイヤーはR18公演には出演しません)
6.スタンバイ中に重要なワードが出るかもなのでキチンと聞いてて --解説--
演技中のミスの多くはスタンバイ(アクティングエリアの中に入るタイミングを伺っている時)に舞台上で交わされている会話をちゃんと聞いてなかったり、舞台上での役者の動きをちゃんと見てなかったりする時に起こります。
演技中はいろんなことが瞬間的に決まる事が多いです。登場人物の名前、性別、大体の年齢、今いる場所、家族の有無などなど、スタートしてから色んな事がバンバン決まっていきます。それらを全部覚えておかないと物語は頓挫し、自分も相手も困ることになります。(なによりお客さんは基本観ているだけなので何か矛盾が起こるとすぐに気づきます)
7.演技中のキャラクターを変えるのは無し --解説--
天然即興の公演衣装は「上が明るいTシャツ、下はポケットの付いているズボン」に統一しています。どんな役をやるかわからないからこそ全員同じ、フラットな見た目になる様に同じにしています。
そんな衣装も無い状態で一人で何役もやってしまうと舞台上の役者はもちろんのこと、お客様も混乱します。話もわかりにくくなりますので一つの物語の中で複数のキャラクターを演じるのは無しにしています。
(なので人間社会での犬や、タイムスリップした先の恐竜など「喋る事ができないキャラ」で舞台上に上がってしまうと結構キツい事態になります)
8.決まった事は理由無く覆さない! --解説--
これは即興芝居の基本ルールでもあるのですが、誰かが即興で言ったセリフに対して「違いますけど」と否定してしまうと物語が全然進まなくなります。マジで本当に進みません。
なので基本的には言ったもん勝ち、誰かのセリフには否定せずに乗っかって話を進めていかなければなりません。(とはいえ無茶苦茶な事を言われた場合は否定ではなく訂正する事もあります)。
例えばA:「よお!貨客船万景峰号!久しぶり!!」→B:「(今初めて聞いたけど)...久しぶりなのによく俺のあだ名を噛まずに言えたな」はOKで、A:「よお!貨客線万景峰号!久しぶり!!」→B:「え..? 違います、何言ってるんですか?」はNGとなります。
(訂正しなければいけない場合のパターンは、A:「よお!貨客船万景峰号!久しぶり!!」→B:「...さっき決まった俺のあだ名は子寝招き猫だよ!ちゃんと聞いとけ!!(本当にさっき決まってた)」みたいな感じです(ちなみに「ちゃんと聞いとけ!!」というツッコミはこの場合メタネタになります))
覆してはいけない事項でのわかりやすい例でいくと『部屋の中でのお芝居で、主人公が上手側にあるドアを開けて部屋に入ってきた』場合、ドアを開けて入ってこられるのは上手側のみになります。全然違う所でドアを開けると「どんだけドアあんねん」となってしまうので初めに決定した「ドアのある場所」は覆してはいけません。
ドアを開けるのももちろんパントマイムで行いますので、この場合「ドアの位置」はもちろん「ドアが開く方向」も注意しなければいけません。
「ドア」の様なものも気をつけなければいけませんが演技中は決まり事ばかりになります。登場人物の名前、性別、大体の年齢、今いる場所、家族の有無などなど、スタートしてから色んな事がバンバン決まっていきます。それらは全部覚えておく必要があります。
9.ジェネレーションギャップに気を付けよう --解説--
天然即興では幅広い年齢層のお客様が観劇してくれますし、幅広い年齢層の役者が舞台に上がります。そんな中自分の周りの世代しかわからない様なワード(マンモスらっぴー、り、mk5、写メ、ぽんぽんぺいん、スチュワーデス、チョッキ、エモい、好きピ等)を使ってしまうと話自体が全く通じなくなってしまって、最悪物語が頓挫します。
言葉をたくさん知っておくのは役者として非常に重要なスキルだとは思いますが、合わせて「どんな世代にも通じる言葉選び」ができる事も必要だと思われます。
流行り言葉も危ないですね。どこで流行っているかを認識してないと伝わらないかもしれません。
マンモスらっぴー:酒井法子が作った造語、でかいラッキー → 超ラッキー、ダメ。絶対。
り:了解 → りょうかい → りょ → り
MK5:マジ(M)でキレる(K)5秒前、もしくはマジ(M)で恋する(K)5秒前
写メ:写真付きメール → 写真
ぽんぽんぺいん:おなか傷 → お腹痛い
スチュワーデス:女性名詞 → キャビンアテンダント(男性もいる)
チョッキ:ベスト(衣料用語は頻繁に変わるので注意)
エモい:エモーショナルな感じ → 感情が揺さぶられた感じ
好きピ:彼ピからの系譜で、好きな人
10.略語は基本的にやめとこう --解説--
気を付ける理由としては9.と同じですが、自分が「ある程度知名度があるだろう」と思っている略語(MK5、デフォ、バケパ、アクキー、タイパ、ダイパ、サ終、バ先、とりま、ノーノー、BKB等)も伝わらなければ意味がないのでセリフとして使う際には注意が必要です。
大前提として、お客様に言葉の意味が届かなければ全く意味がありません。お客様も役者も、全員が理解できる言葉を使っていきたいですね。
(と言いつつなかなかそうはいかない場合も多いのも事実です)
MK5:マジでキレる5秒前、もしくはマジで恋する5秒前
デフォ:デフォルト、最初の状態
バケパ:バケーションパッケージ、これを使いこなせないとディズニーは楽しめないらしい
アクキー:アクリルキーホルダー、最近よく推しが固められたりしている
タイパ:タイムパフォーマンス、動画などを倍速で見たりする時間対効果(和製英語)
ダイパ:ポケットモンスター ダイアモンド・パール、ニンテンドーDS用ソフト
サ終:サービス終了、主にソシャゲ...ソーシャルゲームのサービス終了の時に使われる
バ先:バイト先、バイトぐらい略さず言え
とりま:とりあえずまぁ
ノーノー:ノーヒットノーラン、野球用語
BKB:バイク川崎バイク、お笑い芸人
11.演技中でも残り時間を気にしよう --解説--
何が起こるかわからなくて危険なので、プレイヤーは腕時計やアクセサリーなどの装飾物を身につけない様にしていますので即興公演のプレイヤーは時間を確認する事ができません。なのでタイムキーパーを立てて「残り○分」というカードをお客様に向けて提示しています。
基本的に「お客様用の残り時間の提示」ですので、残り時間が知りたい役者はタイムキーパーの近くへ・芝居をしながら・自然な形で・確認する様にしなければなりません。
即興芝居は台本がないのでやろうと思えばどれだけでも長くお芝居を続けられます。しかし話のスジやテーマなどがしっかり決まっていないお芝居を長く見るのはお客様の観点から言うとかなり苦痛です。
そんなわけで天然即興ではお芝居終了までの制限時間を設けております。今までは1演目10分目標にしていましたが全然終わらないので2024年から7分制限に変更しています。
12.キーワードを回収して「物語」を完結させよう --解説--
どの演目もそれぞれタイトルが設定されます。いつどこ即興なら例えば「2223年9月14日、市場で、馬が、募金した」とか「信号を待っている時、地球で、おじいちゃんが、高嶺の花を落とした」などで、それ以外の演目では基本的に「○○な話(「評判が落ちた話」とか「森の中で妖精に出会った話」とか)」がタイトルになります。
当然お客様は「その様な話が繰り広げられるんだろうな」という思いで舞台を凝視していますので、その想いに応えるべくタイトルに含まれている要素は必ず役者が表現しなければいけません。
「2223年9月14日、市場で、馬が、募金した」の例だと必ず「2223年9月14日に市場で馬が募金」しないといけません。
プレイヤーは日付を、場所を、馬をどう表現するか、そして馬がどうやって、どんな理由で募金するのかを物語を進めながら考えなければけません。や、このお題、2024年のいつどこ即興で実際にあったお題なんですが、僕はこの話では役者じゃなかったんですが、これめちゃ大変ですね。
13.ちゃんとオチをつけないと暗転(終了)しません --解説--
12.で「キーワードを回収」と言う話をしましたが、ただ単にタイトルのキーワードができていればいいわけじゃありません。我々は『お芝居』をやっているわけなので、意味のわからない「ただの状況を見せるだけの動き」はやるべきではありません。
12.の例であれば『「2223年9月14日に市場で馬が募金」して、なおかつ面白い物語』を作らないと舞台上で芝居をしている意味がない、と思ってください。プレイヤーが行うべきは『お題をこなすゲーム」ではなく『お題が含まれている面白い物語』です。
という観点で、物語的にオチがちゃんとついていなければ暗転(終了)はしませんのでご注意ください。
14.笑い待ちをしろ! --解説--
お客様は非常に優しいです。笑って欲しいところでほぼ笑ってくれます。時には大爆笑になることも多々あります。
そうなった時(お客様の笑い声が大きい時)にセリフを言ってしまうと単純にお客様にセリフは届きません。
芸人さんにとっては「いろはのい」位の基本的な事らしいですが、プレイヤーは笑いが収まるのを待たなくてはいけません。できれば笑いが消えるちょっと前にセリフが出るといいですね。
笑いを待たないのはこれまたお客様の事を考えて無い、という事でもあると思います。
15.ヤバい時こそ前に出ろ! --解説--
舞台には結構奥行きがある場合が多いです。即興芝居は舞台上に何もないいわゆる「素舞台(すぶたい)」で行います。自信がない役者はだんだん奥の方に下がっていきます。狙って後ろに行くのではなく、お客様から離れるために無意識に後ろに下がるんです。
そんな心持ちで良い芝居なんて出来ようはずがありません。心と体は一体です。心がビビっていても体をなんとか前に出せばいつか心も前に出るはずです。前に出ましょう!前に出ましょう!あと単純に奥に行くと声が聞こえにくくなりますしね。
これは完全に心持ちの問題でしかないのですが、基本的に人は心細くなると話相手に近づく防衛本能があるそうです。
舞台での芝居になると明らかに「なんの考えもなく相手に近づく役者」が結構います。舞台では役者同士が近づけば近づくほどアクティングエリアの余白が広くなります。それだけ『狭い芝居』になるんです。
もちろん効果的に狙って役者のところに視線を集める場合もありますが、ただ無意にセリフを掛ける相手に近づく役者のなんと多いことか。
前に、前に出ましょう!
超長いので読まなくてもよいコンテンツです!
即興芝居の話です。
即興芝居は演劇界では「インプロ(インプロビゼーション)」と言ったり「エチュード」と言ったりします。よくわかりません。調べてみても結局「意味は即興芝居です」となっていたり、意味を調べていても盥回し(たらいまわし)になることもよくあります。
即興芝居には台本(物語・セリフ)は基本無しですが、シチュエーションは決まっていたりいなかったり、登場キャラクターも決まっていたりいなかったりと、やり方は団体によって千差万別だと思います。
一般的には「即興芝居」自体が人間関係を円滑にする為の自己啓発や子供達の想像力やコミュニケーション力を高める為の一つの手段として行われる事が多いかもしれません。
そもそも演劇において「即興芝居」はセリフがある台本芝居(ストレートプレイ)の為の訓練にしばしば使用される稽古手法です。 セリフがあったとしてもライブで展開される「演劇」は決まっているセリフを言う時に毎回必ず同じ台詞回しで言うことはほぼ※1ありません。僕(天然求心力アルファの主宰の山口)はそう思っています。 そのセリフを言うまでの流れ、役者達の体調、客席側の空気の軽重、等様々な要因で「その瞬間での正解の台詞回し」は変わります。口から台詞が吐き出されるまでには必ず即興性が求められると思っています。
その即興性を磨くために稽古では「即興芝居」を行うことがありますが、これは実際にお客様の目に入る事はなかなかありません。例えばある劇団が公開稽古を行なっていたとしてもそこで劇団側が見学してもらうモノは「間も無く行われる公演のどこかのシーン」がほとんどで、「即興芝居を見てもらおう」とする劇団は非常に低いどころかほぼ皆無でしょう。
しかし、役者の能力で出来不出来が大きく異なるこの即興芝居、お客様に見せられないのは非常に...惜しい。 なぜなら、そこで紡がれる言葉は二度と同じセリフはなく、セリフに縛られないことにより(時に高名な作家が記述するテキストよりも)秀逸なやり取りが行われることが非常に多い。これをなんとかしてお客様に見せる事はできないだろうか?
かくしてお客様に最大限の感動をもたらすことを目的に、役者の能力が最大限に必要となる『天然即興』で、名古屋の演劇事情からすると最大限に安い料金で見ることができる興行『みんな!即興だよ!』は行われることとなりました。
※1:稀に何回見ても役者達が全く同じ台詞回しで芝居が進むお芝居がありますが、ある意味プロだな、と思う反面、それって多分どんな役者がやってもその芝居は変わらないんじゃないかなって思って僕はそういうのは好みではありません。僕は『役者が見えるお芝居』が好きなので。